ロックマン9 野望の復活: 山田一法
October 6th, 2008 Posted in ゲームかつて、株式会社カプコン勤務時代にあの「ロックマン7」に参加したサウンドデザイナー、作曲家、山田一法(IPPO)は現在、
インタビュー: ジェリアスカ
翻訳:佐藤 領二郎
ポルトガル語 - Bem Vindo a WarpZona!
Siliconera: 「ロックマン9」の音楽は「ファミコン音楽」と言われたりしています。ライナーノーツではサウンドはエミュレータを使って発音していると書いてあったと思 いますが、具体的にはどうやってファミコンの音を再現したのでしょうか?また、今作の音楽作りは初代ロックマンやロックマン2の作曲プロセスと大きく違っ た点はどこですか?
IPPO: 「ロックマン9」は厳密には「ファミコン音楽」の再現には至っていません。あくまで「ファミコン風の音楽」なんです。ファミコンと同じような音源発振プログラムを用いて、基本波形を作成し、それをサンプル波形として用いて音楽を作っています。
ロックマン1~6の頃は、
Siliconera: 意識されて 過去のロックマンの音楽から変えてみようと思ったアイディアやコ
IPPO: ゲームのコンセプト自体が、「新作ファミコン?」なので、変えないようにする事を基本におきましたが、それだけではつまらないので、何曲かはロックマン らしくない曲調の物もあえて混ぜたりしています。エンドレスステージの曲などはファミコン実機では再現出来ない音楽かもしれませんね。

IPPO: ラッシュデモの曲は特別です。
今作では、
Siliconera:
IPPO: スライディングやチャージが使えないということは、「2」以前の仕様ということになります。これは大きく効果音の仕様に関わります。特にチャージは、 チャージしている間、ポートを塞いでしまうため影響が大きく、チャージが無くなったことで、敵が撃つショット音など、鳴る効果音が多くなりました。
むしろ音楽面は、長時間ポートが塞がれることが少なくなるため、

IPPO: 効果音制作には、曲の音源制作にも使った音源発振プログラムをMML用いて鳴らしています。編集には一般的なPCや波形編集ソフトを使ってますよ。MacintoshやWindowsマシンです。
Siliconera: 各ステージの音楽では嘗てファミコンでは不可能だったような楽器
IPPO: 先ほどあった、音源発振プログラムから出る音以外は一切使用していません。コンセプトからも、「新作ファミコン?」の枠内で制作を心がけ、新規性を込める部分は、音楽性でのみ検討しています。
Siliconera: 株式会社インティ・
IPPO: 株式会社インティ・クリエイツは1996年で有限会社として設立されました。どこからも資本参加の無いインディペンデントとして発足し、ソニー・ミュージック・エンタテインメント、クラブDEPから「可変走攻ガンバイク」の開発でスタートしました。
カプコンとの関係は、ロックマンゼロの企画をプレゼン、

IPPO: 今作を作るにあたって、サウンドディレクターの下田は、過去のファミコンロックマンタイトルの音源から、曲に関する分析を数ヶ月に渡って行い、また各コンポーザーはその資料をふまえ、且つ、他のロックマンタイトルも意識しつつ、楽曲作成に臨みました。
Siliconera: 作曲の際 各ステージのデザインやキャラクターデザインから得た影響や方向
IPPO: ステージデザインや、キャラクターデザインは作曲のイメージ作りにおいて中核を成しています。例えば、ジュエルマンステージは、そのキャラクター設定から くる妖しさをとりあげたものであり、ホーネットマンステージの曲調の明るさは、フラワーパークというステージイメージの影響が出ています。他にも、マグマ マンステージは、熱血アニメの主題歌風に作り、ギャラクシーマンステージは、レトロフューチャーなUFOなどの宇宙的なイメージなど、それぞれ盛り込んで います。

Siliconera:
IPPO: 私がカプコン在籍時代は、ちょうど偽名から実名表記への転換期でした。偽名どころか、スタッフクレジットさえなかったものもあります。個人的には、物を 作って発表するにあたって、その記名性は作品に対しての責任感を生み、作品を受けとる側からは、その品質を確認する材料として、とても重要だと考えて います。本来であれば、雑誌や新聞などもなるべく全ての記事を記名にすべきだという考えなので、良いことだと考えます。ただ、その確認が出来ればいいだけ なので、ニックネームであっても良いとは思います。私も、カプコン時代は「IPPO」という表記で、今もそれを使っています。

Siliconera: 例えば松前真奈美さんのような8ビット機時代に作曲をされ、
IPPO: 松前さんは、ゲーム作曲家としては有名でしょう!?(笑)ただ、あまりパフォーマンスをされる方ではないので、ゲーム音楽に興味の無い方には知られていないかもしれない。
でも、映画音楽家、
作品は作者によるところが大きいわけですからね。是非、
Siliconera:
IPPO: 私を含め、音楽データの作成はPCで行っています。このアルバム「ロックマン9オリジナルサウンドトラック」では、一切楽器は使ってません。PCを使って音楽を作ってます、という意味です。

IPPO: 今は、みんなが音楽に関心を持っていて、ゲームミュージックのアレンジも世界中、いろいろな方が楽しんでやっています。そういった中において、それと は一風違ったことをやらなければ、いけないだろうということは考えました。なので、そのままエレキギターでロック風に、といったアレンジは、「タイトル」 の一曲を除いて行っていません。
オリジナル版は、ゲームの音源を忠実に、丁寧に録音、
Siliconera: アレンジ版が10月にリリースされますが、
IPPO: まずは、単純にオリジナル版との比較ですね。
オリジナル版をしっかり聴きこみ、
次に、そのアレンジの多様さです。
そして、ゲストアレンジャーの存在も重要でしょう。「

Siliconera: サントラの中にファンに特に聴いて欲しいと思う箇所かございますか?例えば、注意深く聴いていないと聴き流してしまうような隠された要素などはありますか?
IPPO: やはり、ロックマンらしさでしょう。コンクリートマンステージやワイリーステージ3における、三角波タムによるタムまわし、プラグマンステージに使われ たクイックマンステージのような低周波ノイズなど、ロックマンらしい音要素がいろいろ使われていますので、是非、探してみてください。
Siliconera: 山田さん、今回はご協力頂きありがとうございます。 またお話が聞けるのと楽しみにしております。
IPPO: 今後とも、インティ・クリエイツを是非注目してください。
Music samples from Rockman 9 Original Soundtrack can be heard at the Inti Creates Official Website. The album can be purchased through online retailers including Amazon.co.jp and Play Asia. Images courtesy of Capcom, (c)CAPCOM CO.,LTD. 2008 ALL RIGHTS RESERVED.


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