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ファミソン8BIT☆iDOLM@STER: Kuske(kplecraft) & quad

December 17th, 2008 Posted in ゲーム

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GameSetWatch  インタビュー

今年10月に新木場で「EXTRA Hyper Game Music Event 2008」が開催され多くのゲーム音楽ファンを沸かせたのはまだ記憶に新しい。その中でも本会場では東京を拠点として活動しているあのチップ チューングループ「Kplecraft」のKuske氏とサウンドスタジオ「luvtrax」のアーティストquad氏による共演が最高潮の盛り上がりを 見せた。曲目は「グラディウス」シリーズなどのクラシックゲーム音楽をベースとしたテクノ音楽に女性ボーカルを加え、さらに8ビット機さながらの懐かしい サウンドを取り入れたエネルギー溢れるナンバー。Kuske、quad両氏ともにチップチューンという8ビット機のサウンドを使った音楽を制作しており、 さらにXBox 360で発売予定の横スクロール型シューティング「Otomedius G」ではその彼らの音楽が堪能出来ることになる。

quad氏はファミコンスタイルのサウンドを使用した音楽の他にも生楽器等を使った作品が多くゲームやアニメで使用されているベテランサウンドデザイナー である。彼は過去に「2007 EXTRA Live album」「世界樹の迷宮 II オリジナルサウンドトラック」「古代祐三ベストコレクション」のVol. IとII等のマスタリングを担当している。

さらにquad氏は、12/25発売の「トランス北斗の拳」というCDにリミックスで2曲参加。このCDは北斗の拳25周年記念のCDで、クリスタルキングはもちろん、ファミソンアイドルマスターで共演した声優もヴォーカルで参加している。また、多忙極まるquad氏は12月29日(月)に東京ビックサイトで開催されるコミックマーケットにluvtraxがサークルで出展予定。ブースは西地区 ”う”ブロック-02a。当日は個人作品の新譜CDを頒布することにもなっているというファンにとっては見逃せないチャンスだ。来年早々のイベントとしては2009/1/14に行われる”LINEAR VS EXAMU“というイベントに出演予定。これはquad氏がレギュラーでDJ出演しているLINEARというイベントと、アルカナハートというゲームのコラボレーションイベントだが、この日に先行発売される「アルカナハート2 リミックス」というCDにquad氏もリミックスで参加しているとのこと。

Kuske氏はファミコン機やゲームボーイを使用してチップチューン音楽を専門として広く活躍しており、多くアレンジ曲やオリジナル曲を制作している。ま たこういったレトロ音源にサックスを織り交ぜた作風が特に注目を集めている。Kuske氏はチップチューン集団である「8bitpeoples」とコラボ をしており、さらにニューヨークで開催された「Blip Festival」での演奏経験を持っている。

今回のインタビューではこの両氏にゲーム音楽シーンとチップチューン音楽シーンの文化背景の違いについてお話をいただいた。お二人によると、東西の文化の 違いによって生まれる音楽趣向の違いはある中で、地理的概念を超えてゲーム音楽文化とチップチューン文化には大きな隔たりがあるのだという。EXTRA eventとニューヨークのBlip Festivalを見比べた二人のゲーム音楽作曲家の興味深い見解をご覧頂こう。

取材:ジェリアスカ

翻訳:佐藤領二郎

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Vocalists of the Famison 8bit Idolm@ster series performing at the EXTRA Hyper Game Music Event

GameSetWatch: まずは簡単に自己紹介をお願いします。

Kuske(kplecraft):
  Kplecraftの名前で8ビット音楽を作っています。

quad:  quadと申します。普段はテクノとかトランスとかそういう音楽を作っています。 たまにチップチューンを作ったり、レコーディングエンジニアもしています。

GSW: お二人はいつから一緒にお仕事なさっていますか?また今回の曲目はどちらがどの曲を担当されましたか?

Kuske(kplecraft): 僕の曲をquadさんにミックスしてもらった事もあったんですけど、一緒にステージに立つのは初めてになります。

quad: 本当に初めてですね。チップチューンのイベントでもニアミスは結構あって、お互いに名前は知ってるっていう存在ではあったんだけど。
Kuske(kplecraft): ファミソン8BIT☆アイドルマスターのシリーズでは半年ぐらい一緒に音源制作をやってましたよね。今回僕らは二つの枠で出ていて、最初にやった方がオトメディウスG(ゴージャス!)に提供した曲のメドレーです。

quad: そうですね、僕がグラディウス初代のチャレンジャー1985という一面の曲とフリーフライヤーといって同じく初代の4面の曲、そしてグラディウス3の一面のサンドストームという曲を担当しました。

Kuske(kplecraft): で僕が同じくグラディウス3の3面の曲ですねインザウィンドという曲、あとプレイステーションのグラディウス外伝の2曲Snow Field、Black Holeの8ビットでアレンジをしました。

GSW: ご自身は昔からよくゲームをして遊んでいましたか?

Kuske(kplecraft): そうですね。遊びまくったり、全く遊ばない時期があったりですね。まぁ今は忙しくてそんなにめちゃめちゃやってるという事は無いですね。

quad: 僕はもうそれこそファミコンの始めに出た頃から例えばドンキーコングとかも当たり前のようにやっていたので、そうですね、今は音楽をやってますけど、僕はもともとゲームが作りたくて、それもファミコンが影響してますから、何十年という永い付き合いですね。

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Kuske of the chiptune music group kplecraft
8Bit Goa from KNMS-001 [mtk146] mp3 sample

GSW: チップチューン音楽の魅力はズバリなんでしょうか?

Kuske(kplecraft): まず人によって感じ方はそれぞれだとは思いますけど、単純に音色が記憶に残ってるという人がまぁ多いかなと。

その他には、限られた音しか使えないからそこでメロディーとか分散和音をこるようになって、そこから違った音楽が生まれてくるのが僕としては魅力に感じていて、今回もそういうのを全面に出したアレンジをしました。
GSW: 今回のイベント、そしてBlip Festivalなどにみられるチップチューン音楽シーンについてお話しください。

Kuske(kplecraft):  ブ リップフェスティバルへ行ったのは僕だけですね。というのも、ブリップフェ スティバルみたいなチップチューンシーンとこのイベントの様なタイプのものっていうのは、まったく違う文化なんですよ。海外だとそのゲームのオフィシャル なやつとチップチューンっていうのは混ざってるかもしれないけど、日本のオフィシャルなゲームミュージックシーンとチップミュージックシーンっていうのは まったく混ざってないんですよ。だから僕もブリップフェスティバルの人脈とこのEXTRA関係の人脈も全然違うんですよ。そういう文化は日本においては混 ざる事はないと。

quad: うん。日本はそういう意味ではゲームミュージックという形として、特殊なというか日本ならではの発展をしてきたので、おそらく普通のゲームミュージックを愛好しているような人たちにとって逆にチップチューンっていう言葉は耳なじみがないと思います。普通にファミコン音楽という認識だと普通の人は思うので、

Kuske(kplecraft): そう。8ビットとかね。

quad: 割と最近だよね、チップチューンというのがみんなに広まって来たのはね。

Kuske(kplecraft): そう、海外のフェスティバルっていうのはみんなすごい有名かもしれないけど、日本だとほとんど全然知られてない感じですよね。

GSW: 今回の演奏はいかがでしたか?観客も沸いていましたよね。演奏する側から見た観客の様子はどうでしたか?

Kuske(kplecraft): そうですね、まず観客がすごい盛り上がってるのがすごかったですね。日本人はパーティ文化があんまりないからそもそも踊らない人が多かったりするんですけど、ただ日本人って好きなものにはすごい集中するというか今日のイベントを見てみてもわかると思うけど、最前列ですごい盛り上がっている人とかもいて、でもそういう人たちってやっぱりゲームミュージックが好きな人たちで、ようはクラブに踊りにくるタイプの人たちとは違うんですよね。だから日本では本当にゲームミュージックが好きで好きでしょうがないっていう人たちが集まって、それがこのEXTRAみたいな。だからブリップフェスティバルみたいなイベントっていうのは日本には正直無いんですよね。

GSW: 海外のチップチューン音楽家やNerdcore集団とのコラボはいかがでしたか?また日本と海外の趣向の違いとしては何が一番目立ちますか?

Kuske(kplecraft): 僕は8bit peoplesから一作だけリリースしてるんですけど日本人でフルリリースしてるのは3人だけなんですよ。僕と福岡のUSKと群馬のXinonです。僕は 割とこっちのゲームミュージック方面にも顔突っ込んでるんですけど、他の二人は完全にチップチューン方面でライブで音楽をプレイするのがメインな人たちで す。どういう観点で語ればいいのか。共通してるようで違う文化なんですよね。そこを説明するのがすごい難しいかなぁっていう感じですね。求めてるものが違 いすぎて、こっちはこっち、あっちはあっちって言うぐらい違うんですよね。

quad: もともと日本ってメガデモとかそういうデモシーンみたいなものの文化がやっぱり無いから、結局そういうものの流れですよねチップチューンっていうのは。そういうものが元々無くて、アミーガのメガデモとかを知ってるような人たちってのは、それこそかなりマニアックな人たちだった訳で日本の場合は。ちょっと洋物って感じだったよね、当時を振り返ってみると。

Kuske(kplecraft): あと日本の8ビット音楽と海外の8ビット音楽の質感もまただいぶ違うよね。

quad: まぁ向こうはコモドール64とかそういう文化がやっぱりあるから、音の作り方もファミコンとコモドールだと全然違うし

Kuske(kplecraft): 海外はブルルルルルっていうのが多いよね。

quad: 高速アルペジオね、やっぱり外人のやってるのはファミコンでやってても高速アルペジオが炸裂してるから、コモドール64がすごい好きなんだろうなってそこの出身の人は多分NESに来てるんだろうなって思う。ハードウェア的にも近いものがあるし。

Kuske(kplecraft): 逆に日本の初期の8ビット音楽っていうのは、ペーペーペーペーって感じでメロディ重視っていうか、まぁ和音は無理に鳴らさなくてもいいや的なね。

quad: 和音って言う考え方じゃないんだよね。

Kuske(kplecraft): その時点で聴いてきてるもの、積み重なってるものが日本と海外ではあまりにも違いすぎて、その辺のギャップもあるかもね。日本人はゲーム音楽って言うとどちらかっていうとメロディを覚えてる。メロディが好きな人が多いんじゃないかな。

quad: 結局8ビットの音源だと和音が制圧されるので、だいたいはそこでゲーム音楽のミュージシャンはつまずくよね、3音だとろくに和音も出せないじゃないかって言って。まぁその中で、なんとか生き残っている人たちがいるんだけど、そういう人たちは自分の技を編み出した結果が今の日本のゲーム音楽の根っこにあるんだよね。

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quad of the sound engineering studio luvtrax

GSW: 海外にもチップチューンのアーティストがたくさん活動していますが、お聴きになった中で印象的だったアーティストはいますか?

Kuske(kplecraft): アナマナグチはかっこいいですね。あの若さにびっくりした。

まだ十代で、なんで十代でファミコンやってるんだろうって。でもすごかった。

ああいうアプローチしてる人は日本にはいないですね。若い人でファミコンに興味がある人でああいう方面に行く人っていうのはなかなかいないかなぁ。まぁでも海外でもいっぱいいる訳じゃないと思うけど。アナマナグチが特別かっこいいだけだと思う。
GSW: quadさんはチップチューン以外の音楽ではどういうジャンルのものを作曲なさいますか?また、8ビット音楽を始めたいきさつをお話しください。

quad: そうですね、僕は普通のテクノとかも作るし、ポップスも作るし当然8ビットの音楽も。僕は元々プログラムを多少かじってたので、結局8ビットでみんな盛り上がってるなってなったときに、自分もやろうかなって思って始めたんだけど、昔8ビットのコンピュータでゲーム作ってた事の延長線で、それこそアセンブリ言語で作ってたんだけど、今また楽しいことになってるからもう一回プログラムしてみようかってなって、そういうシーンがある事は聞いてたんだけど、どうやったらまずそれが出来るのかが分からないから、ソフト自体を自分で組んだんですよね。ミュージックドライバーを。そういう事を昔はいくつかやっていてインターネットにも公開してて、とかそういうこともしてたんですけど。最近は忙しくなっちゃってあんまりプログラムの方も出来なくなって寂しい感じなんですけど。なんか機会があったらね、また8ビットの音源をやりたいですね。あと実は僕はNullsleepとちょっと知り合いなんですよね。

Kuske(kplecraft): あ、そうなんだ。

quad: IRCで話して。

Kuske(kplecraft): なんか意外な名前が出てきたね。僕、Nullsleepと同い年なんだよね。

quad: たまたま色々話してて、ソフト送ってあげたりとかしてすごく気に入ってくれて、で来日した時も会って話したりとかね。

Kuske(kplecraft): あ、そうなんだ。いつの間に。
quad: で、なんかやんないのかって話すたびに言うんだけど、そうだよなぁなんかやらなきゃなぁっていう感じですね。

Kuske(kplecraft): quadさんは8ビットじゃない曲でもめちゃくちゃすごい曲を作ってますからね。この間ビックリしたのは、なんとなくテレビアニメ見てたらエンディングテーマですごいいい曲が流れてきて、これ誰が作ってるんだろうなって名前見たらquadって書いてあって、あれはビックリしたな。

quad: 結局そういうものもなんだかんだでゲームミュージックが根っこにあって影響してて、今の僕の活動にもあの電子音のああいう音がやっぱり影響してるんだろうなっていうのは間違いないですね。そういうものを聞いていて、今は音楽の仕事をしてるんだけど、すごい結びつきは密接だと思います。

GSW: 海外のファンに向けてメッセージをお願いします。

Kuske(kplecraft): 日本の通販でファミソン8BIT☆アイドルマスターを買うといいです。Amazonで買えるんで。全部日本語だけど。

quad: ドット絵もあるしね。

Kuske(kplecraft): そうそう。海外の人も絶対に気に入ると思うから。完全に8ビット音源のみを使用した曲もあるし、それとは別にファミコン等の曲をテクノリミックスしたタイプの曲も入ってるしあれはオススメ。オススメって言っても僕らが作ったものなんだけど。

quad: 是非聴いて欲しいですね。今日本で何が行われているかみたいなものを感じてもらえたら非常にうれしいです。今日も海外から取材の人たちいっぱい来てて、色んな感想があるんだろうけど、そういうのも聞いてみたいよね。僕らじゃ思いつかないような事を思ってるのかもしれないし、それも新鮮でそこからまた新しいものを作ったりってそうやって相互の刺激みたいなのはすごく重要だなと思ってます。

GSW: 最後になりますが ファンがメッセージを送るのにマイスペースなどの媒体がありますが、そちらをご紹介いただけますか?

Kuske(kplecraft): マイスペースは僕はそのままの名前でKplecraftで出てます。

quad: 僕もそのままの名前で。

Kuske(kplecraft): あ、やってるんだ。ちょっと後で送ってよ。
[Images courtesy of 5pb Records, kplecraft and luvtrax. Idolm@ster albums volume [1], [2], [3], [4], [5] can be imported from Amazon.co.jp.]

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